オリンピック招致で東京優位

2016年のオリンピック開催地招致を巡って、日本国内で東京都と福岡市が立候補していますが、どうやらJOCの評価では東京都が優位に立っているようです。福岡市の最大の課題は、主会場を予定している「須崎地区」での土地取得が難航するだろうという点だそうです。一方で東京の課題は、国際競技での経験が少なく各競技団体との連携の面が不安であるという点。

現在の東京の活力の源泉は、1964年の東京オリンピックに伴う開発であると言われています。特に、主会場となった代々木周辺の開発はオリンピックを機になされ、原宿や青山はその中から現在の街に至っています。オリンピックというひとつの起爆剤がもたらした街であるといえます。さらに、日本で東京と共にオリンピックを経験しているのが1972年に冬季オリンピックが行われた札幌ですが、札幌の繁栄もオリンピック時の開発によるところが大きいと言えます。

現在、日本は不況から脱しつつある現状ですが、都市という単位で言えば、元気なのはトヨタ自動車の城下町である名古屋市や、トヨタ自動車の工場が置かれた福岡市であると言われています。東京応援団としては、ここでひとつ、オリンピックを東京に誘致してもらい、元気を注入してもらいたいものです。

ただ、国土の均衡的な発展という観点から見た場合、業務機能や文化的機能の集中する東京でオリンピックが開催されるのは必ずしも適切ではないという意見もあります。さらなる東京への機能集中よりも、機能の地方への拡散を望む声もあり、九州地方の発展のため福岡市でオリンピックを開催する方が良いというのもまた一理ある話ではあります。福岡市は、アジア地域へ近いという地勢から、今後のアジアの時代へ向けて、発展が期待されています。

私の個人的な意見から言えば、東京で楽しいことがあって欲しいと思いますが、福岡市でオリンピックが開催されることが日本の将来を考えると相応しい気もします。ただ、ライバルは日本国内の都市だけではなく、世界の都市との争いになることを考えれば、やはり東京でなければ世界との争いに勝ち抜けないのではと思います。

ちなみに、JOCによる国内選考の投票が行われるのは8月31だそうです。

参考にした記事:http://www.asahi.com/sports/spo/TKY200608240190.html

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